「みやざきフラワーフェスタ’98」で実施した
タウンモビリティ報告書








実施期間  平成10年3月14日(土)〜4月5日(日)

場   所  宮崎市こどもの国「フラワーフェスタ」会場内


宮崎福祉のまちづくり協議会



タウンモビリティ報告



 【趣旨・目的】

  現在、障害者や高齢者が、その人権を保障された中で、自由に社会に参加するため の体制が十分に取られているとは言えない。
  イギリスで始まった「タウンモビリティ」の取り組みは、電動スクーター等を利用 し、ボランティアの協力を得ながら、障害者や高齢者の移動を確保する中で、社会に 参加する移動保証がはかられている。
  そこで、「タウンモビリティ」の考え方を広く社会に普及し、障害者・高齢者の社 会参加の促進を促し、それ等の人々の要求と地域の特性を一致させたシステム化を図 ることを目的とする。



 【経  過】

  超高齢社会を目前に、施設福祉から在宅福祉へと移行する中、公共的な建物につい ては徐々にバリアフリー化が浸透しつつある。しかし、地域商店街など生活圏内のバ リアは依然として多く、移動手段についても充分な保証がない現況である。今後、地 域に根ざした恒久的な移動システムの構築が望まれるため、一定期間開催の「フラワ ーフエスタ」会場内での試行となった。



 【実施にあたって】

  実施にあたっては、タウンモビリティの運営方法を模索し、常設時の問題点を把握 するため、電動スクーター5台を用意し、その体験者にアンケート調査を行った。ま た、障害物の多い会場のため、事故やけが人などを出さないよう当該日ボランティア の教育指導に務めるとともに、体験者に対しても安全な操作方法の指導に徹した。



 【期  日】

 平成10年3月14日(土)〜4月5日(日) 23日間



【日別入場者数及び利用者数・ボランティア数】

月 日 入場者数(人) 利用者数(人) ボランティア数(人) 天 気
3/14(土)
15(日)
16(月)
17(火)
18(水)
19(木)
20(金)
21(土)
22(日)
23(月)
24(火)
25(水)
26(木)
27(金)
28(土)
29(日)
30(月)
31(火)
4/ 1(水)
2(木)
3(金)
4(土)
5(日)
21,800
24,300
6,700
7,900
7,600
5,300
2,900
17,400
31,200
7,500
4,500
6,800
8,300
8,200
18,500
36,200
20,500
14,400
7,200
12,500
15,100
21,600
21,700

12






12
17





16
15
19

10
18
14
21
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10






10
11
15
11


11
15
晴時々曇り
快晴
曇り後時々晴
快晴
快晴
曇り一時晴
雨後曇り
曇り
晴時々曇り
曇り一時晴
曇り時々雨
曇り時々雨
曇り一時雨
曇り一時雨
曇り時々雨
晴後曇り
晴一時曇り
晴後一時曇り
曇り時々雨
晴時々曇り
快晴
快晴
晴後時々曇り
合計 23日 328,100 231 194



グラフから見た各種データ

年代別利用者 性別利用者
利用時間 地域別利用者
利用しての感想

 【考  察】

  今回、こどもの国の会場で開催された「フラワーフェスタ会場」で、「タウンモビリティ」を実施した。当 初の予測では、電動スクーターを利用する人は少ないのではないかと心配したが、実際に実施してみると、利 用者は後を絶たなかった。その原因を分析すると、普段から障害者・高齢者に社会参加したい欲求は予想以上 に強く、会場の足場が悪くても顔は出したい願いがあり、その場所で電動スクーターが借りられることを聞き、 早速申し込みがあった状況は見逃すことは出来ない。勿論、今回の取り組みは、事前に宣伝・広報を充分にし た結果ではないが、電動スクーターとボランティアの介護というシステムはかなりの魅力になったのではと考 えられる。
  在宅福祉が進み、自宅で生活する障害者・高齢者が増え、家族と行動を共にする機会も増え、人生を楽しむ 発想は今後ますます増え続けていくなかで、身体的なハンディを補うシステムは社会に少なく、今回の取り組 みは魅力あるものに写ったと考えられる。その結果、短時間のフェスタ見学が容易に移動できるシステムを手 に入れたとたん、その分、滞在時間にも結果として現れ、その様な感想も多く出ている。
  つまり、社会に弱者といわれる人のためのシステムが少ないため、弱者はいつまでも弱者で居続けることが 強いられ、今回のこの取り組みが弱者を普通の人として位置づけた意義は大きいものと考えられる。


 【会場での風景】

会場での写真1

会場での写真2
会場での写真3


 【新聞切り抜き】

写真切り抜き(1998宮崎日日新聞より)

宮崎日日新聞社
1998年(平成10年)4月5日 日曜日

  宮崎市加江田のこどものくにをメイン会場に県内20カ所で開いている宮崎フラワーフェスタ‘98(同フ ェスタ実行委員会主催)は5日、閉幕する。天気に恵まれ4日までに、こどものくに会場には20万人が訪れ ている。
  ことしは初めて宮崎社協や宮崎福祉のまちづくり協議会などから1日8〜10人のボランティアが参加。5 台の電動スクーターを貸し出し、要望に応じて高齢者や身体障害者の介添えをした。ほとんどが高齢者で、約 4割が県外者。
利用者からは「歩くのがつらく、入り口付近で家族が見終わるのを待つつもりだったが、電動スクーターで一 緒に楽しめた」「会場は手動の車いすでは回りにくい。スクーターは良かった」など好評だった。
  同まちづくり協議会の土肥会長は「障害を持つ人が、会場が込む週末を避ける傾向があるなど、社会の受け 入れ態勢ができていない。ボランティアもまだ不足している」と話し、初めてボランティアに挑戦した清武町 船引の田崎理奈さん(26)は「ボランティアを必要としている人がたくさんいるこ とを知って、驚いた」と認識を新たにしていた。
  同実行委員会によると、5日には昨年期間中の入場者31万14百人を上回る見込み。



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「みやざきフラワーフェスタ‘98」で
実施したタウンモビリティ報告書

編集・発行   宮崎福祉のまちづくり協議会

平成10年5月20日作成        

〒880-0024                
宮崎市祇園1丁目50番地     
(宮崎市心身障害者福祉会館1F)
TEL・FAX(0985)31−6441
会 長  土 肥 雅 郎