第43号
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自 立

平 等

平 和
まこちえれこっちゃ
発    行
宮崎福祉のまちづくり協議会
 〒880-0024
 宮崎市祇園1丁目50番地  
 宮崎市心身障害者福祉会館 (1F)
      CADセンター内
   TEL・FAX (0985)31−6441
発行日:平成10年7月7日


第1回 12時間耐久車いす体験会開催

 平成10年5月23日(土)、第1回「12時間耐久車いす体験会」を実施した。当日は、風邪が強く曇り空で野外活動には不向きな天候となった。しかし、悪天候と言える程でもなかったので午前10時に出発した。参加者は、体験者ペア4組と車いす利用者1組の計5組(10名)で、それぞれに面白く貴重な体験ができたのではないかと思う。以下、体験会の主旨・内容と参加者の感想を一部紹介したい。

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(趣 旨)
 車いすでの日常生活(買い物や外食など目的地までの移動手段や、自分が利用しやすい身障トイレがどこにあるのか....といったこと)を体験することで、街中の不便さや障害者を街の中で受け入れる周りの人々の雰囲気を肌で感じ、どう改善すればよいのか、また具体的にどの様なシステムを今後構築し、当事者の意見をどのように反映すればもっと障害者が社会に参加しやすくなるのかを観察し、意見をまとめることを目的とする。

(経 緯)
 全国と比較した時、宮崎は福祉が充実しているとはいい難く、街に障害者の姿も少ない。現在、障害を背負った時、社会で生活する術の指導は充分に為されておらず、また指導するに確かな経験を持つ者すらもいず、障害者は自らの努力のみで社会に参加しなければならない。この事は多くの失敗を伴い、時としては社会に対する恐れを抱いてしまう場合もある。こういった実状を解決していくためにも、福祉の発展を望む過程でよりリアル性のある体験を通して問題点を把握する必要があると考える。そこで、より当事者に近いスタンスを持ち、体験会を実施することになった。

(実施にあたって)
 イベントやレジャー等ではなく日常生活での問題点を見いだすために、移動障害の顕著な車いす使用者に扮して半日を過ごしてもらうこととした。体験者の介護に関しては人の雰囲気をありのまま掴むため基本的に行なわず、可能な限り自力走行で課題に取り組み、必要であれば体験者自ら近くの人に依頼し、随行者は体験者から聞き取り調査を行いながらハード面及びソフト面の問題点を揚げ、善後策を考えることを課題とした。

(体験の内容)
 1.日  時
平成10年5月23日(土)
  集合  午前9時(原町:宮崎県福祉総合センター駐車場)
  開始  午前10時
  終了  午後6時
  感想・反省会  午後6時30分〜午後7時
 2.コース設定
二人でコースを話し合った上で申告する。
 3.課  題
   (体験者) 1.スーパー等で日用品の買い物
2.タクシー(初乗り運賃区間程度)バス・JR等の交通機関の利用
3.身障トイレの使用(2回以上)
   (随行者) 1.時間毎に体験者の体力について記録する
2.現場(チェックポイントは必ず)での写真撮影
3.チェックポイントでの体験者の感想・やり取り等を詳細に記録する
4.街中の人々の雰囲気(ソフト面)を観察し記録する
5.物理的な障害物(ハード面)を揚げ、善後策を考え記述する
6.社会参加しやすくなるような制度やサービス等(システム)で対処できないかを考え記述する
 4.体験中の制限等
   (体験者) 1.体験中は足を使わない、立ち上がらない
  (交通機関を利用する場合も可能な限り足を使わない)
2.思わず足を使ってしまったら素直に申告
   (随行者) 1.車いすの介護はなるべく行わない
  (自力で不可能な場合のみ介護をする)
2.移動に自家用車の使用は不可

体験者の感想
(B班:体験者) 山 口 友 美 

 車いすに半日乗って過ごしたのは、今回が初めてでした。車いすを手でこぐのは、思っていた以上に大変で、特に腕はとても疲れました。歩いている時には何も感じなかった道路が、車いすだとわずかな傾斜や段差に、移動の難しさや身体への負担を感じました。町全体が、身体の健常な大人の視点でしかつくられていないのだと痛感し、また私自身も車いすに実際乗ることで、初めて気がつきました。
 バス、タクシー、電車と三つの交通機関を利用して、たくさんの人に介助をしていただきましたが、みんなとても親切で、優しかったです。ただ、誰かの力を借りなくても一人でバスや電車に乗れるような設備ができれば、今よりも気軽に利用でき、一人でも何も心配せずに町に出られるのではないかと思いました。
 そして、そんな町に少しでも近づくように、この宮崎福祉のまちづくり協議会の中で体験や勉強をして、私のできることを探していきたいと思いました。




(B班:随行者) 三 角 義 弘 

 5月23日、今にも雨の降り出しそうな天候の中、「12時間耐久車いす体験会」を行いました。この体験会は、福祉まつりのハンディキャップコーナー等で、5分・10分車いすにただ乗ることから一歩踏みだし、車いす障害者の気持ち、街・交通機関の現状をより知ろうということで始まりました。ですので、出発時の天候でさっそく“傘をさしては車いすに乗れない”など考えさせられました。
 車いす体験会では、1チーム二人で一人が体験者、もう一人が記録者という組み合わせで行い、私のチームは記録者:私、体験者:山口友美さんでした。コースは、県社協    橘通    宮交シティ    看護大学    県社協で行い、途中の交通手段としてバス・JR・タクシーを使いました。このコースでは、それぞれ立ち寄った所はわりと段差も少なく利用しやすい施設でした。しかし、一番苦労した点は公共交通機関でした。まず、施設が利用しやすいわりにはバス停が昔のまま整備されていなかったり、宮交シティではバスの通路を横切らなくてはバス停に行けなかったりしました。また、バスに乗るにも、床が高いため、2〜3人に手伝ってもらわなくてはなりませんでした。降りる時も同様です。さらに駅でも、線路を横切りプラットホームに上げてもらうために数人の手伝いが必要で、列車に乗る時もそうでした。移動手段のバリアフリー化が施設面に比べて遅れているのを感じました。
 体験会では、まだ色々と考えさせられた点はあったのですが、大変良かったこと、それは人のやさしさでした。声をかける人みんなが、いやな顔一つせずバスに乗る時など手伝ってくれ、母親が子供に街に一人で出かける障害者を見習うように言っていた場面もありました。このような体験会を通して、人や街が障害者・高齢者にやさしく変わってほしいと思いました。



障害者駐車場の利用状況     
          実態調査について

 前号で紹介した「障害者駐車場の利用状況実態調査」について、多くの方のご協力により(7月7日現在)第3回まで無事終えることができました。後日、4回分をとりまとめた報告書を作成の予定ですが、今号で若干の中間報告をしておこうと思います。
 (なお、分析は施設単位で集計した結果から推察されるものです。)
円グラフ:一日を通しての利用率

折れ線グラフ:空車を除く一般車の利用率 (考 察) 
 終日「一般」の利用者が多いことが上のグラフからも分かる。一つの施設で、仮に4台分のうち1台でも一般車が停まっていれば「一般車」でカウントした。厳しすぎると考える人もあろうが、少なくともその1台に停めようとした障害者にはバリアとなり得るからである。
 「空車」を省くと「一般車」の利用率はさらに高くなる。一日を平均すると、駐車車両のうち実に<86%>が「一般車」で占められていた。
 勿論、「空車」の率も<32%>と3割程出ているところから、全ての人にモラルがないとか、全く知識がないといった訳ではなさそうだ。因みに、ここでのモラルなき人とは、障害者駐車場の意味を漠然とながら知りつつも利用している人のことである。 参考までに、モラルなき人々が駐車していく理由として考えつくものを以下に記す。

  • 短い時間なら構わないだろう・・・・
  • 自分一人(1台)くらいなら停めて構わないのではないか・・・・
  • 隣(近く)の車もどう見ても「一般」車なんだから自分もいいだろう
  • 他に空きスペースがないから「仕方ない」
  • 重い荷物を運んだり、お年寄り(または障害者・児)や子供同伴だから、なるべく近くて便利な場所がいい

 稀に、せっかちな人は急いでいる余り周りの状況確認もせずに「近く」で「便利」な障害者駐車場に突進してくることもある。駐車場は多くの人が利用し、必ずしも元気な人だけが利用する場ではない。事故防止のためにも利用する人各々が安全な速度と注意を怠らないでほしいものである。

◇◆◇◆◇          ◇◆◇◆◇         ◇◆◇◆◇

 「一般」の利用者が駐車する要因を設備的な面等から分析したところ、第1回の報告書では「利便性が大きく作用しているのではないか」としたが、調査を重ねていくうちに案内標示の在り方や場内の混雑具合にも多少左右されることが分かってきた。いずれにせよ、都会に比べ間近に駐車場を持つ施設の多い宮崎でありながら、一部の人はより近くを探すようである。
 しかし、特に車いす障害者にとって、乗降時や移動時の事故防止のために「入口に最も近い場所」という条件は不可欠である。苦慮してのことであろうが、一般車利用防止にパイロンや工事用防護柵を置かれては、単独行動が困難な悪条件が一つ増えることになり許容できない。健康な人にとっての障害物は、障害者にはさらに大きな障害物となり得ることを気付いて欲しいものである。



告知板

繁華街交流会   

(担当者) 中 村 幸 弘 

 現在、障害者にとって夜の繁華街に出かけるのは大変ことです。道路の傾斜や段差、無造作に置いてある看板や自転車、飲み屋の出入口にそびえる階段など様々な障害物がバリアとなっています。特に、車いす障害者には階段や僅かな段差でも大きなバリアとなり、店に入れてもトイレが狭くて使えなかったり、入ることさえできない店が殆どであるというのが現実です。
 そこで、会員の親睦と身近な街の中にバリアフリーを浸透すべく、この「繁華街交流会」を企画し、多くの障害者が利用できる店が増えるよう、アピールすることを目的としています。

     日  時  平成10年7月17日(金) 午後7時30分〜
     場  所  アゲイン1F(ノアドココ)
     会  費  ¥2,500  



第2回 12時間耐久車いす体験会


(担当者) 土肥・坂元 

 主旨・内容等は、1〜2頁で紹介した通りです。室内や短時間では体験できない公共交通機関の利用など、時間をフルに活用して思い思いの体験をしてみませんか....? 夏休み何かボランティアに挑戦してみようと考えている方、まずは自ら体験して「大変だぁ〜」と感じたらやさしさを、「何とかなるもんだ」と思ったら自信を持って高齢者・障害者等に接してもらいたいと考えて企画しました。会員を含め皆さんの参加をお待ちしています。

     日   時  平成10年8月8日(土) 午前9時
     定   員  20名(10組)
     申込期間  平成10年7月31日(金)  



まちづくり恒例 キ ャ ン プ


(担当者) 甲 斐 考 子 

 身体に何らかの障害を持つものにとって日常生活の場は「不便」の一言に尽きます。社会参加も乏しく、固執しがちでもあります。そこで、キャンプを通して自分に出来る事、出来ない事の再確認や再発見をし、仲間との交流から社会性豊かな人になれるよう、遊びながら学ぶをモットーに今年も計画しています。定員がありますので、希望者は早めに担当まで!!

     日  時  平成10年8月29日(土)〜30日(日)
     場  所  白浜オートキャンプ場
     会  費  ¥4,000(中・高生:¥3,000)  



初秋の企画 ド ラ イ ブ


(担当者) 河野(裕)・坂元 

 ご多分に漏れずドライブにも道中は勿論、行った先でのトイレや段差、土産物屋の通路幅など、様々な難問が待ち受けています。しかし、嘆いてばかりでは人や社会の好転は望めません。車窓からの景色を満喫したり、四季折々の空気に親しみ、普段介助してもらっている人の新たな面を発見したり....楽しみながら存在をアピールする───そんな企画を秋口に計画しています。
日時や行程等は、9月上旬に決定の予定です。希望者は担当まで申し出て下さい。


 「障害者駐車場の利用状況実態調査」や「12時間耐久車いす体験会」等は、それぞれ報告書を作成します。参加者には配布の予定ですが、行き違いで手元に届かなかった方、また参加者でなくとも希望される方は、下記宛ご連絡下さい。
   【連絡先】
     〒880-0024 宮崎市祇園1丁目50番地
                (宮崎市心身障害者福祉会館 1F/CADセンター内)
                  宮崎福祉のまちづくり協議会
                   TEL・FAX (0985) 31−6441 (土肥・坂元)

編集後記    今年も暑い夏がやってきました!!!   
 宮崎の夏はこんなに暑かったかしら・・・と呻きたくなるほどですが、とりあえず「繁華街交流会」で、大いに飲んで騒いで憂さを晴らすも良し、気分をリフレッシュするも良し───とにかく「キャンプ」までに皆さん体力を温存して下さいませ。
 8月の誕生日でメ・デ・タ・ク(?) 二十歳を迎える真利恵ちゃん
                              ・・・ おめでとう ・・・    (編集:S)


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