第38号
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自 立

平 等

平 和
まこちえれこっちゃ
発    行
宮崎福祉のまちづくり協議会
 〒880-0024
 宮崎市祇園1丁目50番地  
 宮崎市心身障害者福祉会館 (1F)
      CADセンター内
   TEL・FAX (0985)31−6441
発行日:平成6年4月5日


ボランティアに参加して

岩崎 裕子 

 私が初めてボランティアに参加したのは、中学校の時でした。宮崎市社会福祉協議会の講座に参加して、点字や手話を習ったり、車いすを体験しました。それから福祉・ボランティアというものに興味を持ちました。高校に入り、「ワークキャンプ」に参加するようになり、老人の方や障害者の方々と接する機会が多くなり、ボランティアの必要性を感じたり、自分も参加しなければいけないと思うようになり、少しずつですが、自分なりに行動していくよう心がけてきました。
 「第4回ふくしまつり」で、まちづくりの方々と知り合い、まちづくりに入ることになりましたが、それからはまた、ボランティアに対する考え方が変わりました。障害を持っているとしてもその障害を感じないで接することができ、福祉やボランティアというものが、何も特別なことでなく、普通に生活していても簡単にできるものだと思うようになりました。みんなが気付いたことを、まちづくりで取り上げて、そして検討して改善していく。一人が気付いたことで多くの人々が助かる場合もあると思います。そういう事を考えていくと、ボランティアというものはとても大切なことだと思うし、誰でもが参加でき、自分にとっても有意義なことだと思います。
 私は学生で、これから就職しようと思っています。でも、必ずしも福祉に関係した仕事に就けるとは限りません。だけど、普通のしごとに就いてもボランティアをしていきたいと思います。その職場なりのボランティアというものができると思います。ですから、まずは身近なことから、自分にできることを少しずつやっていきたいと思います。
 これからも、いろいろな人と知り合い、いろいろなことを学んでいきたいです。まちづくりでも、紙芝居のよき弟子として頑張っていきたいと思っています。



 福祉情報ネットワーク(パソコン通信)に札幌のCLINTさん(ハンドルネーム)から送られてきたメッセージを掲載します。
 札幌の雪祭りにボランティアとして参加された体験が書かれていますが、宮崎で雪の中の障害者の状況が今一歩ピンとこない面がありますが、そこも感じていただければと思います。

雪だるま

    さっぽろ雪祭りのこと

 ご無沙汰しています。CLINTです。今年の札幌は何年かぶりの大雪で、毎日除雪に追われています。
 さて、去る2月5日から、11日までさっぽろ雪祭りが行われました。そのときのことを少しお知らせします。
 今年も、去る2月5日から11日まで「さっぽろ雪祭り」が開催されました。
 毎年この雪祭りに手と手というボランティアサークルがさまざまな障害を持った人達の雪祭り見物の介助をしています。そのサークルのボランティア募集の記事が新聞に載っていたので参加してみました。
 参加の条件として、一日がかりの研修を受けることとあり、1月末の一日、主に車椅子の介助を中心に様々な介助の方法を教えられ、「ボランティア保険(保険料300円の掛け捨て)」なるものに加入し、参加出来る日を登録してきました。ちなみにボランティアの「怪我と食事は自分持ち」だそうです。
 研修を受けて、驚いたことは参加者の多いこと、大半は女子高校生でよく聞くと学校のサークル活動で「赤十字奉仕活動」をするサークルがあるそうで、そのサークルに所属する生徒さん達でした。それとNTTの社員が数人。私のような無所属の一般の人間は他にいないようでした。
 NTTの社員がめだったのは開幕前日の新聞記事で納得しました。NTTが会社ぐるみでこの雪祭りのボランティア活動に取り組んでいる、という事でした。


2月6日(日曜日)/開幕2日目 仕事があるため、休日のみのお手伝いです。事前の研修で、必ずしも介助に当たるとは限らず、待機する事もあるということでしたが、幸い()にも朝10時から夕方まで介助に出かける事になりました。
 介助は4人で1グループを作り、チームとして行動します。今日の対象者は一応は歩けるが膝の障害で、階段の昇降や長時間の歩行が困難なお二人です。車椅子とは違い腕を組んで歩くだけなので4人で二人の介助をする事になりました。
 外見ではほとんど判りません。でも階段などでは、特に降りるときに苦労していて、どうしても横で支えてあげなければなりません。色々な障害があることを知りました。
 比較的天候に恵まれ、剰り寒くはなかったので楽な一日でした。雪祭りを見るのは何年ぶりでしょう。実に久しぶりで、「すすきの会場」の氷彫刻は初めてでした。
 ボランティアサークル手と手は、この雪祭りのボランティア活動の拠点として大通り6丁目に仮説のハウスと、「かでる2・7」に一部屋確保していて、電話と無線機(アマチュア無線)を設置して3つに分かれた会場の連絡に使っていた。
 特に6丁目のハウスは常時ボランティアが待機していて、事前の連絡無しに訪れても、介助の対応が出来るようになっている。勿論車椅子も数台用意していつでも使えるようになっている。
 また日赤提供の毛布とカイロも用意してあり、見物中の保温にも万全の備えです。普通に歩いていると感じない寒さでも、車椅子に乗ってじっとしているとその寒さは想像以上の様です。

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2月11日(祝日)/最終日 仕事があるため、休日のみのお手伝いです。事前の研 今日は、前回とは打って変わって激しく雪が降る一日でした。
 午前中は待機。「かでる2・7」2Fのボランティア・フロアーの1室で手と手の事務局の若い人達が自己紹介やゲームなどで参加者の交流を熱心に図っている。
 午後になって、広島町から来た車椅子の人達、3人の介助の交替に入る事になった。車椅子1台に4人が付く。



改良「冬用車いす」完成

スキー着脱らくらく * 旭川の医院開発 * 外出もっと容易に
北海道新聞/’93.10.22 [夕刊] 

旭川】 旭川肢体不自由児総合療育センターの鈴木伸治医師らが進めていたスキー付き「冬用車いす」の改良型が完成した。スキーをワンタッチで着脱でき、関係者は「これで障害者の行動半径が広がる」と期待している。鈴木医師ら開発グループ6人は6年前から、車いすの前輪にスキーを付ける研究に取り掛かった。冬場、障害者の外出は極端に減る。すると体力が低下し、さらに外に出なくなる  という悪循環をくい止める狙い。従来の専用スキーは、着脱に介助が必要で不便さが指摘されていた。
 今回完成した車いすは、スキーを前輪に据え付け、バネ付きレバーで自在にスキーを下ろせるように着脱部を改良。状況に応じて簡単にスキーと車輪の使い分けが出来る。雪道での制動は、通常と同様に手で行い、安全性も確認された。


 自分が本当に体験して初めてこの記事の重要性に気がつきました。同時に情報の流通というようなことの大切さも改めて気づいたことでした。
 今回は、最終日とあって人出も多く、介助対象者の皆さんの希望で、見物終了ご一緒に食事をすることになりました。
 夜のすすきのも、いつもとは違い家族連れが目立って、どこも満員です。車椅子4台とボランティアの総勢20人以上の団体が入れる店を探すのに苦労しました。 何とか見つけて、食事を終え、8時過ぎに車椅子の人達をタクシーに無事乗せて解散することが出来ました。


 初めての、そして少ない介助体験でしたが色々と勉強になり、また考えさせられることの多い2日間でした。
 会場のボランティアハウスで休憩中、飛び込みで介助の申し込みに来られた方には、横浜からご夫婦で来られた方(奥さんが車椅子)や、3人の子供さんの内1人が車椅子で、家族揃って見物に来たという方達などがいましたが、私の思ったよりもその数が少なく、もっと多くの人達に出てきてほしいと思いました。
 外出や移動に様々な制約を受ける、いわゆる「移動制約者」の移動・交通をもっと便利にしたいと「交通権を考える連絡協議会」という会に参加して、日頃この問題を考えていて感じていたことですが、夏の外出しやすい季節でさえなかなか外に出たがらないという現実があり、まして冬の悪条件では無理かも知れません。
 しかし、夏などに外出の経験をどんどんしていけば、きっと冬も出てみようかという気持ちになるのではないか? と思っています。
 そのためにもあらゆる交通機関や道路、建物などの施設を利用し易いものにしていくことが一番の課題でしょう。


 話は変わりますが、最近「奈美ちゃんの赤い靴   車椅子の少女が街に出た(矢貫 隆著・日本経済新聞社刊)という本を読みました。
 この本は、身体障害者に限らず移動制約者の移動環境を、一人の少女の障害受傷からリハビリを通じて車の免許を取り就職するまでのドキュメントと、ヨーロッパとアメリカへの旅行で欧米の移動環境を報告し、検証したものです。
 この中で「スウェーデンでは私は障害者だからといういいわけは通用しません。少なくとも、物理的な面では障害者のハンディをカバーする基本構造ができていますから、肢体不自由を理由に物事から逃げようとしても誰も認めてくれません」という言葉があります。
 また、アメリカでは車椅子で利用できるトイレに、日本のような車椅子マークがほとんど付いていないということです。つまり、車椅子の人を特別視しないという考え方の様です。
 そのような環境のせいか、街には車椅子の人が沢山見られるということでした。障害者や移動制約者を福祉という観点からではなく、不便さの解消としてとらえること。
 日本も早くそうなりたいものです。「雪祭り」の体験報告からちょっとはずれましたが、こんな感想を持ちました。


編集後記障害者の自立・自活という大きくて難しいテーマは、地域で生活することを目標にグループホーム等で取り組みが進んでいるが、自立・自活のテーマは障害者に求めるものもデカイ!! 何ができて、何ができないかを具体的に問う段階にさしかかっていると感じる。自立・自活とはマニュアルのない、とっても大事なことなんだけど・・・・。


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