電動車椅子マラソンについて
平成4年11月3日(火):文化の日
於:宮崎市/大淀川河川敷
秋晴れの下、県内初で障害者、介護者、市関係者、報道関係者、それといろいろ手伝って頂いた学生ボランティア、総勢80名の内、出場者50名のマラソン大会であった。
マラソンと聞いただけで、ひんだる〜、よだき〜、という気持ちに成りがちだが、電動なので、なんらおっくうになることなく参加出来るとあって、予想以上に参加者が集まった。手動式車椅子での参加も例外として認める、つまり電動を主体にした大会なので、ある意味ではパフォーマンスだっただろう。
パラリンピック、身障者スポーツ大会、世界車椅子マラソン大会などと違い、いつも競技場の影の片すみでしか観戦できない、重度の脳性マヒ、筋ジストロフィーといった、一人では、食事も、入浴も、着替えも、トイレも、寝返りも出来ないハンディ児・者が、夢の中でしか見ることの出来ない自分の競技している姿を、現実に体験できる歓びを肌で感じ取ったマラソン大会であったと確信する。
ただ、心残りだったのは、競技の後、来た人みんなでぜんざいをほうばりながら語り合い、ふれあい、交流したかった。最後の競技者の待ち時間が永すぎたように思えた。ゴール時間をほぼ同じくらいにして、最後は、ぜんざいを食べ、ばんざい三唱でもして、次回の出会いを誓ってフィナーレを飾る。こういう終わり方も、サマになる気がする。
電動車椅子で町を行き来することが自然と見える、自転車で行き来するのと、同じ感覚で受けとめられるような社会になれば、障害者の差別も解消でき、もっと障害者の自立が可能になると思う。そう思い巡らしながら、私の感想と致します。
(平田 寛)
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