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第1回 突撃!覆面調査
「ノンステップバス」報告
平成11年6月5日(土) 実施
乗車したルート

目 的

宮崎市内に障害者の足ともいえる「ノンステップバス」の運行が始まった。現在3台導入されている。
さて、その障害者の足の「ノンステップバス」が本当にその足の役割を担っているのか、乗り心地などを含め調査することとなった。
今回は報道を同行しての調査であったが、事前に電話で確認した内容は、路線、時間等であるが、日曜日は運行が不定期であることや、停留所は指定された箇所のみ等の問題も浮かびあがった。同時に事前に申し込んで利用する等の問題もあり、とりあえず突撃調査を実施することになった。
あらかじめ入手していた始発ヶ所から乗り込み、車いすが利用できる停留所として予定していない停留所で降りるコースを設定した。乗り込んだのは車いす障害者2名、随行5名、車で追跡4名、取材スタッフ3名の体制。

ノンステップバスに乗車する風景
覆面調査の写真−1:スロープが出てきたところ 覆面調査の写真−2:スロープにアタックするところ
1:スロープが出てきたところ 2:スロープにアタックするところ
覆面調査の写真−3:運転手が介護してくれたところ 覆面調査の写真−4:介護し終わってバスに乗り込む運転手
3:運転手が介護してくれたところ 4:介護し終わってバスに乗り込む運転手


浮かび上がった問題点

1.事前申込み
事前申込みについては、車いす2名が定員で、3名の申込みがあった場合の対策と分かった。事前の利用申込みは1ヶ月前から当日までとの説明有り。

2.料金について
宮崎県とバス会社との取り決めでは、身障手帳に介助者付きのシールを貼った者は、個人でノンステップバスを利用する時は、身障者割引は適用されなかったが、シールが有る無しに係わらず身障割引(子供料金)の対象になるとの見解が示された。

3.車いすの固定について
バスに乗車時、車いすが動かないように固定をするが、車いすの車輪の片側に三角の車止めを前後に当てる程度で、発車時、停車時の車いすの動きを完全には防止するものではなく、又シートベールとは後方から回して固定する方式であるため、発車時に車いすを後ろの方へ引っ張ってしまい、かえって不安定さを高める結果となっている。

4.手摺りの位置と方向
手摺りの位置は、進行方向に向かい右側の低い位置にあり、右手の弱い人は不安を感ずる可能性がある。

5.運転
運転手により、左右に揺れる度合いが異なる。(2度乗車の経験から)

6.路線と時間
現状では1路線しかなく、日曜日の運行はしていない。ただ、走っているのは至る所で見かける。(規定の路線外を走っているノンステップバスは、ノンステップバスとして障害者が利用できる。)

今後の課題
今回の調査は始発から乗り込んだ。本当に障害者の足にしていくためには、何処からからでも乗ることが最低の条件になる。「バス停からバス停」が現状ではとても機能しているとは思えないし、社会的にもそのような雰囲気は感じない。
今後の調査の展開は、この種の調査に移行せざる得ないが、運行する側の配慮としても後続車の道を阻害しない停車の方法とか、車椅子から乗車の意思を表す方法等の検討、同時に今後バス停の形状の検討など、まだまだやらなくてはならないことが多いことを念頭に活動を展開したいと思う。